GeForce RTX 5060 Ti(NVIDIA・Blackwell)とRadeon RX 9060 XT(AMD・RDNA 4)は、いずれも2025年に登場し、16GB版が用意されているGPUです。メモリの種別や消費電力、搭載ボードの寸法には違いがあります。この記事ではチップのスペック差と、搭載ボードから見た構成の考え方を整理します。

先に結論(条件別):

  • メモリ帯域を重視する、またはNVIDIAの機能(DLSSなど)に対応したゲーム・アプリを使うなら RTX 5060 Ti。 メモリはGDDR7で、帯域は448GB/sです(RX 9060 XTはGDDR6・320GB/s)。
  • 消費電力と電源容量を抑えたいなら RX 9060 XT。 TGPは160Wで、RTX 5060 Tiの180Wより低く、搭載ボードでメーカーが示す推奨電源も450〜550Wです(RTX 5060 Ti搭載ボードは550〜650W。いずれも当サイト収録値)。
  • 価格で決めるなら、購入時点で在庫がある16GB版同士の実質価格を比べます。 どちらが安いかは日々入れ替わるため、本文では固定しません。在庫のある搭載ボードは各チップのページで価格順に確認できます。

いずれも当サイト収録の暫定値とメーカーの公表値に基づく分類で、ゲームのfpsを当サイトが測定したものではありません。

チップスペック比較

項目GeForce RTX 5060 Ti*Radeon RX 9060 XT*
メーカーNVIDIAAMD
アーキテクチャBlackwellRDNA 4
シェーダー数46082048
RTコア数3632
Tensor/AIコア数144—
ブーストクロック2572MHz3130MHz
VRAM容量16GB16GB
VRAM種別GDDR7GDDR6
メモリ帯域448GB/s320GB/s
TDP180W160W
推奨電源600W—
発売日2025年4月16日2025年6月5日
参考価格(MSRP)$429$349
詳細/購入詳細を見る詳細を見る

* 暫定値(検証中)。正確な数値は公式スペックシートをご確認ください。

当サイト収録の暫定値では、VRAM容量はどちらも16GBですが、メモリ種別はRTX 5060 TiがGDDR7、RX 9060 XTがGDDR6で、メモリ帯域はRTX 5060 Tiの448GB/sに対しRX 9060 XTは320GB/sです。TGP(TDP)はRTX 5060 Tiが180W、RX 9060 XTが160Wです。表のうちTensor/AIコア数がRX 9060 XTで「—」なのは、AMDがNVIDIAと同じ数え方の値を公表していないためで、性能が無いという意味ではありません。同様に推奨電源がRX 9060 XTで「—」なのは、リファレンスの推奨電源値を本DBに未収載のためで、後述のとおりボード側の値が参考になります。

なお、本DBのチップスペックはいずれも16GB版を基準にしています。両チップとも8GB版も併売されているため、購入時はVRAM容量を必ず確認してください。実際のゲーム性能はタイトルや画質設定、解像度によって変わるので、用途に合わせて判断するのがおすすめです。

搭載ボードから見た構成の考え方

カイドキのDBには両チップの搭載ボードが登録されており、当サイト収録の暫定値を使って寸法や補助電源を比較できます(10/30時点の収録データ)。

  • RTX 5060 Ti … 収録20枚の全長は204〜305.1mm。補助電源は1x 8-pinが18枚、16-pinが2枚です。チップのリファレンス推奨電源は600Wです。
  • RX 9060 XT … 収録20枚の全長は202〜330mm。補助電源は1x 8-pinが18枚、2x 8-pinが2枚です。ボード単位でメーカーが示す推奨電源は450〜550Wです。

搭載ボードの一覧は、RTX 5060 TiはRTX 5060 Tiのチップページ、RX 9060 XTはRX 9060 XTのチップページからそれぞれ確認できます。小型ケースで使う場合も一括して適合すると判断せず、候補ごとに全長・高さ・厚み・補助電源を確認してください。全長や補助電源で横断的に絞り込みたい場合はGPUボード絞り込みDB、構成に必要な電源容量は電源容量計算機で目安を確認できます。

当サイトの価格データで見る在庫状況

当サイトの価格データでは、RTX 5060 Ti搭載ボードは収録20枚のうち、価格を追跡しているのは16枚、在庫ありは7枚(10/30時点・楽天/Yahoo!の当サイト集計)。在庫ありの中で実質価格がいちばん安いのはMSI GeForce RTX 5060 Ti 8G VENTUS 2X OC PLUSの¥118,103(Yahoo!・10/30時点)です。RX 9060 XT搭載ボードは収録20枚のうち、価格を追跡しているのは15枚、在庫ありは9枚(10/30時点・楽天/Yahoo!の当サイト集計)。在庫ありの中で実質価格がいちばん安いのはSapphire Pulse Radeon RX 9060 XT Gaming OC 16GBの¥89,892(楽天・10/30時点)です。いずれも8GB版を含む集計なので、16GB版同士で比べるときは各商品ページでVRAM容量を確認してください。

どちらを選ぶか

16GB版同士で比べる場合、仕様上の分かれ目はメモリ種別・帯域、消費電力、搭載ボードの寸法と補助電源です。メモリ帯域を重視する、またはNVIDIAの機能に対応したゲーム・アプリを使うならRTX 5060 Ti、消費電力と電源容量を抑えたいならRX 9060 XTが候補になります。ただし、メモリ帯域だけでゲーム性能は決まらず、価格も日々変動します。価格を判断材料にする場合は、購入時点で在庫がある16GB版同士の実質価格を比べてください。各社固有の機能(NVIDIAのDLSS、AMDのFSRなど)は、遊ぶゲームが対応しているかを個別に確認します。

まとめ

当サイト収録の暫定値では、RTX 5060 Ti搭載ボードは全長204〜305.1mm、RX 9060 XT搭載ボードは202〜330mmです。ケース適合はチップ名ではなく個別ボードの寸法で確認し、価格は在庫がある16GB版同士を購入時点で比較してください。仕様値のメモリ帯域や消費電力だけでゲーム性能を断定せず、対象ゲームの同条件測定も確認するのが安全です。

価格・購入先を確認する

現在価格と在庫はグラフィックボードの価格一覧で確認できます。個別商品の固定カードではなく、RTX 5060 Tiの搭載ボード一覧とRX 9060 XTの搭載ボード一覧から、購入時点で在庫のある候補を比較してください。