ゲーミングPCを用意する方法は、大きく分けて「BTO(受注生産)の完成品を買う」か「自分でパーツを集めて組む(自作)」の2つです。組立・相性確認・故障時の一次切り分けを任せ、相談窓口を一本化したいならBTO、使う部品の型番を自分で決め、組立と切り分けも担当できるなら自作が候補です。金額面は、同じ日・同等構成で以下の費用を埋めて比較します。

前提: 「得」の中身は人によって違う

ここでは「得」を 支払総額・自分が使う時間・故障時に負う作業 の3つに分けます。比較前に、CPU、GPU、メモリ容量、ストレージ容量、OSエディション、必要な保証期間をそろえ、見積日も記録してください。価格とセールは変動するため、金額比較の注意書きはこの前提に集約します。

同条件で見積もるための比較表

比較項目 自作で記録する内容 BTOで記録する内容
主要部品 CPU・GPU・マザーボード・電源・冷却器などの型番 CPU・GPUに加え、型番が開示される部品と「メーカー任せ」の部品
支払額 全パーツ、OS、送料、必要な工具 本体、構成変更、送料、別売りの周辺品
自分の時間 選定、組立、OS・ドライバ導入、動作確認 構成選択、初期設定、動作確認
保証時の負担 不具合部品の切り分け、各窓口への連絡、返送費 本体窓口への連絡、返送費、預かり修理中の扱い

金額として比較する場合は、比較額 = 支払総額 + (見込み作業時間 × 自分で決めた1時間の価値) とします。時間を金額換算しない場合も、見込み時間は別列で残してください。

観点1: 部品調達

  • 自作 … CPU・GPU・電源・ケースなどの型番を自分で選べます。ソケット、メモリ対応、電源容量、ケースへの物理的な収まりは自分で確認します。
  • BTO … ショップが提示する構成から選びます。マザーボードや電源などがシリーズ名だけで型番非開示の場合は、比較表に「不明」と記録し、重視する仕様を満たすか購入前に確認します。

部品の型番を指定したい項目がBTOで選べないなら自作、ショップの選択範囲で要件を満たし、構成確認を任せたいならBTOという分岐です。

観点2: 組立時間・手間

自作は、パーツ選定、組立、配線、OS・ドライバ導入、動作確認、不具合時の切り分けに使う見込み時間を別々に記入します。BTOも構成選択、開梱、初期設定、手持ち機器の接続に使う時間を記入します。自作側の追加時間を作業として引き受けられるなら自作、比較額の差よりもその時間を減らす価値が大きいならBTOを選びます。

観点3: 保証・サポート

自作は各パーツの保証窓口を使い、どの部品が原因かを自分で切り分けます。BTOは本体単位の窓口へ相談できます。どちらも、保証期間だけでなく、初期不良の受付期間、返送費、データ保持の扱い、増設や部品交換が保証へ与える影響を確認してください。原因の切り分けと複数窓口への連絡を引き受けられるなら自作、PC本体として相談できる窓口を重視するならBTOです。

観点4: 価格

自作の支払総額は、CPU・GPUなどのパーツ代にOS、送料、初めて買う工具を加えます。BTOの支払総額は、本体価格に構成変更、送料、必要な追加品を加えます。同じ見積日の金額を比較表へ転記し、メモリやストレージの容量だけでなく、確認できる範囲で部品グレードもそろえてください。最後に前述の時間価値を加え、差額が「組立と一括窓口のために支払ってよい上限」以内ならBTO、上限を超え、自分で作業と切り分けを担えるなら自作と判断します。

自作を検討するなら(スペックDB・計算機の活用)

自分で構成を組むなら、カイドキのツールが下調べに使えます。

BTO(既製品)を検討するなら(提携ショップ)

組み立てや相性確認の手間を抑えたい場合は、BTOショップの既製モデルを見比べるのも一つの方法です。以下はカイドキが提携している各ショップで、説明は公式サイトで確認できた事実に基づいています。価格や在庫、保証内容は変動するため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

  • FRONTIER — インバースネット株式会社が運営するBTOメーカー。国内生産にこだわり、セールやキャンペーンを頻繁に実施している。
  • OZ GAMING — 株式会社オズテックが運営するゲーミングPC専門店。3面ガラスや縦型ピラーレス、木目調など多彩なケースを選べ、全国送料無料・標準1年保証が付く。
  • MDL — 低価格・高性能を掲げるゲーミングPC専門店。電話・LINEの365日サポートがあり、用途(ゲームタイトル)別のモデル提案も行っている。
  • ark — 秋葉原のパソコンSHOPアーク(ark)。PCパーツ専門店ならではのBTOブランド「arkhive」を展開し、全国へスピード出荷している。

メーカー直販という選択肢

BTOショップと似た買い方としてメーカー直販もあります。BTOショップが各社のパーツを組み合わせて受注生産するのに対し、メーカー直販は自社ブランドの完成PC(LenovoならLegionシリーズなど)を直接販売する形です。構成の自由度はBTOショップに譲る一方、保証・サポートがメーカーに一本化される分かりやすさがあります。

  • Lenovo — Lenovoの公式オンラインストア。LegionシリーズなどのゲーミングPCをメーカーが直接販売している。

まとめ

まず同等構成を1つ決め、比較表へ支払総額、見込み作業時間、保証時の負担を記入します。部品型番を指定でき、組立と故障切り分けを担えるうえで比較額が低ければ自作、BTOとの差額が事前に決めた上限内で、組立と一括窓口に価値を置くならBTOです。自作は電源容量計算機と各スペックDBで構成を確認し、BTOは上記各ショップで同じ見積日の構成・送料・保証条件を記録して比べてください。